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葛馬嘉幸

生保と節税と資金繰りの話(2)


資金繰りと損益計算の違いについてですが今回は「利益」について


先ず、利益って何か?

当たり前のことと思いますか?

決算書なんかで売上-仕入原価=売上総利益・そのほか営業利益だの経常利益だの税理士の先生からレクチャー受けてる社長も多いことでしょう


利益とは前回も書きましたが収益ー費用のことです

ならば「利益は一つ」なのか?という問いにどう答えますか???


当然利益は一つに決まっていると思う方・・・ほぼ全員だろうなぁ~


先ず税理士らしく所得税のお話

所得税の所得を計算するとき所得とは売上-必要経費=所得となる

この所得に「生活費」は含まれない

つまり生活費の少ない個人と生活費が多い個人では同じ所得でも利益は変わるのです。(独り者と子沢山・若人と老人でも違うわけだ)

一応所得控除と言われる項目はそれを調整するためだけど嫁さん一人で年間38万てどう思うよ(この話は別の機会にしましょう)


法人でも役員が取る報酬が200万円の会社の利益と役員報酬2億の会社の利益は同じ評価でいいのか?


このレベルで同じかどうか一つなのかというお話です


改めて聞こう!

利益って何?

利益は一つなのか?


この段階ですでに「節税」の基本があやふやになるよね

税額は利益×税率ですから(損金算入がどうの益金がどうの実効税率がどうの些末なことは言うな!うっとうしい!!)


ヒェ~利益が500万も出てしまった~~「節税」しなくてはぁぁぁぁ

で社長の給料が月30万円でどうよ

でも保険に走る方結構いらしたの「バブル」の時代


税率50%としても(盛りすぎてるよ)500×50%=250の税金を半分にしようと思えば250万の保険に入らなければなりません

キャッシュアウトで考えれば保険250+税金125>税金250ならどちらの方が有利か・・・?


アホでもわかるよね


でも将来のリターンとか考えればどちらが正解かはわかりません

これは企業の体力と経営環境で正解不正解が分かれます(この話もまた今回の本題から外れるのでここまでね)


閑話休題、「利益」とは何か?


答えは当期中又は決算後しばらくの間増加する資産(現金他)を表すものと考えるのが正しいかと・・・

だからそのいくばくかは税金でいただいても良いよねというわけ(これを担税力と言います)


はなしがここまで来ると利益と資金繰りの関連が見えてきませんか?


・国にとっては税金を納める力

・銀行にとっては貸した金を返済する力

・会社にとっては会社の今の稼ぐ能力


の指針ということになります(粉飾決算がいかに危険な行為かということも理解していただければ幸いです)


資金繰りと損益計算は根本的に違うけれどこの部分で接点があるということです


次回はキャッシユフローと資金繰りについてお話していこうと思います


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