資金繰りの基本お話(3)

銀行と資金繰りのお話


今回はよく銀行に関する経営者の陥りやすい「罠」と資金繰りに関しての銀行との「付き合い方」についてお話ししましょう


いわゆる「リスケ(リ・スケジュール)」状態にある社長からよく行くセリフ・・・

「利息払ってるんだから銀行に文句言われる筋合いはないわな・・・銀行の売上は利息なんだから!」


はいこれ大きな勘違いです

銀行の売上は貸付金の利息だけではありません


銀行の売上は3つ

1.銀行間取引による資金運用

2.手数料収入

3.資金貸付の利息


さらには銀行という金融業は貸金業の中でも特別な存在なのです


ヤーサンが営む「闇金」って取り立て凄まじいですよね

これはなぜか?

闇金などは貸した資金は100%自己資金ですから回収しないと商品が無くなって次の仕事ができないんだから貸す方も必死です。利息が高くても回転しなければ商売になりませんからね


銀行という組織は他の貸金業と違って不特定多数の人から資金の調達ができるということ

不特定多数の人からの資金調達って何か?・・・そうです「預金」です。

つまり「銀行」の商品は闇金のヤーさんの商品とは違い自分のもの(自腹)ではないということです

これは滅茶苦茶優遇されているようですがその代わり銀行にはいろいろと制約があります。


その話は別として貸金業にとってお金は「商品」!これはレンタカーの「車」と同じです

レンタカーの手数料が利息に相当すると考えれば契約通りに車を返さない客はとんでもないヤツということになります

つまりスケジュール通りに元本返済しない客もとんでもないヤツということになります


もう一つよく聞くセリフ・・・「銀行は晴れの日の傘!困ったときは助けてくれない」というやつ

これね

資金が底つきそうで夜逃げ直前のお客さんにツケで商品売ります?

「ホント金ないんですわぁ・・・仕入れ先に払うお金もたまっるんですわぁ・・・困ってるんですわぁ・・・3月のツケで商品売ってくださいなぁ」って感じの人にあなたは商品売りますか?

まぁ~売るのか勝手ですけどね

結構銀行に対してこういう感じで資金提供申し込む経営者いますよ



この際銀行の言う「長いお付き合い」とか「銀行の言う実績」とかは横にどけておいて己の会社の資金繰りを考えてみましょう

条件が揃えば一見でも銀行は反応します


極論でいうと今資金が乏しくてもこれからどう儲けていくかかの目論見があるかどうか(これがなければ資金調達なんか無理!やめときましょ)が重要な部分になることがあります

「絵にかいた餅」じゃなく目論見があるのならば一回か二回自己資金で実績を作る(成功例を示すこと重要ですよ)

そしてその小さな成功例をもとにした目論見から資金調達計画を立てる

これにより資金調達の目は開けるのです


ここで税理士の立場から一番困ることが発生します

資金調達可能な決算書とは当然「利益」がでていることが絶対要件となります

つまり税金が増えるということ・・・


節税=利益を減らすことなので「過度な」節税は資金調達のマイナス要素ということです


ただ経費の中には資金繰り上経費としてみない経費や利益の計算方法が会計とは違っている部分もあるので内容によっては赤字でも調達可能な場合もあります


それよりなにより最も危険な行為は「粉飾決算」による嘘の利益・・・これは実現しない嘘の利益なので自分で自分の首を絞める行為であるとしっかり認識してくださいね



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