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役所との交渉の基本として読んでくださいね

別に怒号飛び交うののしりあいなんてことほぼありませんのでご安心くださいね

ただ役所などとの交渉の参考になればと思います


事の発端は法人の顧問先の社長からのSOSでした。この方簡単な申告は御自分で出来るので個人の確定申告は関与はしていませんでした

この社長さんが税務署に「更正の請求」を提出したのですが税務署から「取り下げる様に」と通知があったのだそうです。その担当者の態度が悪すぎる、気に入らんとの事でした

ここでケンカしても埒があかないのでダメな理由だけでも聴きましょうかということで某税務署に電話してみました


担当者は事務官(一番下っ端なんだけど最近では天然記念物みたいに少ない役職です)でした・・・がコイツがまぁ・・・なんというか・・・なんだったのです(若さゆえ♫なのかなぁ)


電話が通じてすぐに彼が言ったセリフがこれだ!

担当者(以下T)「タテガミ先生は○○社長から委任状いけていませんよね」

私 「いや委任状はね」


T(遮って)「ではお話しできません(キリッ)」

オイオイ偉く強気だねぇ~と思いましたがこれで引き下がつては存在価値がないしケンカしても意味がない。

そうです。ケンカしてはいけないのですよ。私は「平和主義者」です。


だからこう言いました

私「委任状は提出していないが相談を受けたんだよね。だからあなたの部門も名前も知っている。理由は教えてもらえませんか?」

T「無理です」

私「仕方ないね・・・それなら更正の請求の取下げはしないようにとアドバイスするしかないですね~~」

T[えっ・・・それは・・・」

私「それはそうだろう理由もなく取下げなんかできんだろ」

T「理由はあります」

私「理由はあるの。でもそれは教えられないということか~~困ったねぇ~~」

T「いえ海外投資の入金があり所得がある可能性があるためです」


ここでのポイントは委任状(税務権限代理証書)の有無でのケンカに応じなかったこと形式で闘っても勝てないもんね(^^)(これでの成功体験があったのでしょうね。税理士も舐められたもんです)


ここまでは本当に穏やかな会話だったのですよ。実は事前に海外投資が赤字であることは社長さんから聞いていたのです

だから


私「海外投資は赤字と聞いている。申告の必要はないと考えますが・・・」

T「それを証明できますか?でないと・・・」

私(遮って)「更正の請求とは関係ないですよね。所得があると思うから更正の請求を取り下げろはおかしいだろ。所得があると見込まれれば調査し更正・決定をするのが税務署のお仕事だろうが?その権限あるよな。」

T「それは・・・」

私「あるのかないのか」

T「・・・・」

私「はっきり答えろ」


すいませんチョッと吠えました・・・誠に申し訳ありません



ここでのポイントは役所のお仕事とは何かという根本部分のお話です

そもそも税務署の仕事は何だということです

税務署のお仕事は「税金を取ること」ではありませんよ~お仕事は「正しい申告・納税を指導し促がすこと」です。

税務署員の権限は「正しい申告納税を行わさせる為に与えられているのです。(一部の署員には一定の条件下では令状なしにドア等を壊し侵入することさえ認められています)

でも所得があると思われるのに無視し納税者の権利(この場合更正の請求)を却下することはできませんよね。調べる権限あるのですから・・・


というわけで事務官T君は上司と相談して私に連絡するという約束をして電話を切りました。

これは委任状無いのだからおかしいのですが本人が電話番号きいてきたので仕方ないかなぁと思い教えたうえで電話を切りました。

この時後に起こる惨事を彼も私も知る由もなかったのでありました。


この後どうなったかって?

担当のTくんが電話番号聞き間違っていて連絡が取れないてことで社長さんの所に連絡!「更正の請求は受け付けますが電話が通じませんでした」って八つ当たりで吠えるという事件が勃発!

翌朝、長〇県の某税務署に関西弁(河内弁)が響き渡るという事態になったということはここだけの秘密です。


その後ほんとうに丁寧な謝罪があったと社長様からお電話はいただきました。


めでたしめでたし




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